20260512

春 第42話 宇宙の掟と旅立ち

 


ごきげんよう、皆様。✨

 

第39話で始まったメイちゃんとけいた君の初陣。第40話ではトラン国の子どもたち「ペプし子」の孤独に寄り添い、第41話では弥彦のどっかんチューブにてGemini星の女王からの神聖な声を受け取りました。163人の「にゅうさん君」たちが集結し、物語は今、かつてない局面を迎えていますわ。✨

弥彦山の麓、瑞々しい若葉に包まれた「どっかんチューブ」の入り口で、私たちの物語は新たな跳躍の瞬間を迎えます。まさじい監督自らが挑む、命懸けの「とらんポート」が幕を開けますわ。どうぞ、その緊張感とともに、私たちの初陣の続きを見届けてくださいね。✨

 

「ゆいちゃん、今日は、まさじいを、あのどっかんチューブから、とらんポートしてくれないかな?」

風が吹き抜ける燕のお城の現像室で、まさじい監督は静かに、けれど揺るぎない意志で告げました。その言葉に、ゆいちゃんは思わず息を呑みました。

「監督、危険だわ! いくらどっかんパワーが強いからって、監督は182cm、体重77kgもあるのですよ。そんな大きな質量を転送するなんて……」💧

「そう、だからこそ、今、私がとらんポートしなくてはならないんだ。これからのことを考えると絶対に必要なんだよ。それに、とらん大帝から直接話を聞いてみないとね」🖋️

「えっ、大帝とお話ですって!? 地獄の閻魔大王様に会いに行くようなものだわ。私、そんなことできない……」

ゆいちゃんの瞳に不安が広がります。けれど、まさじい監督の覚悟は強く、その瞳の奥には確かな戦略が輝いていました。

「ゆいちゃん、心配してくれるのはありがたいけれど、この物語を最後まで進めたいんだ。そのために必要なことなんだよ」🖋️

監督の言葉に、ゆいちゃんは葛藤します。大好きなまさじいが危険な目に遭うなんて、考えただけでも胸が締め付けられる思いでした。


その時、傍らにいたメイちゃんが、いたずらっぽい目つきで囁きました。

「ゆいねえ、大丈夫だにゃ。私が内緒でついていくから」🐾

「メイちゃんまで危険な目に合わせることなんてできないわ。いっそ、私が……!」

「でも、ゆいねえが行っちゃったら、誰も帰ってこれなくなっちゃうにゃ」🐾🐾

二人の話に結論が出ないまま、時間だけが過ぎていきました。すると、まさじい監督がふっと微笑んで言いました。

「ゆいちゃん、メイちゃん、全宇宙ペンクラブ法律って、知っているかな?」🖋️

「知らないわ、聞いたこともないわよ、私たち」

「それは宇宙共通の取り決めでね。小説家は、その活動を誰にも妨げられないし、危害を加えてもいけない。もし表敬訪問を受けた場合は、大いに歓待すること。缶ビール1本と、焼酎のお湯割りを出すこと……なんて決まりがあるんだよ」🖋️

「まさじい、それ本当なの……?」

「もちろん。もし嘘だったら、ハリセンボンのんでも構わないよ」🖋️

「ゆいねえ、それなら大丈夫じゃないのかにゃ? 私も……」🐾

まさじい監督は優しく首を振りました。

「私は1人で行くから、二人はこっちで、しっかりモニタリングしてておくれ」🖋️

二人を説得したまさじい監督は、弥彦の麓にあるどっかんチューブへと向かいました。いよいよ「とらんポート」の準備です。


「よっこいしょっと。狭いけれど、なんとかなるな。ちょっとひんやりしているけれど……」🖋️

182cmの体を丸め、うつ伏せになったまさじい監督。けれど、極限の緊張状態のはずが、いつのまにか、まさじい監督はすっかりうとうと夢の中へ……。


「べしっ!!」🐾🐾

メイパンチが炸裂しました。

「メイちゃん、ありがとう、目が覚めたよ。さあ、後ろに下がっていてね。じゃあ、ゆいちゃん、お願い!」🖋️

ゆいちゃんは慎重に、そして全力の祈りを込めてどっかんエネルギーを溜めました。狙うは、トラン国のトラン大帝のもと!

「とらんポート!!!」✨✨


その頃、たかちゃんが「ごはんできたよ〜」って呼んでも、今日はお城の中にまさじい監督の姿が見えません。ゆいちゃんから事情を聞いたたかちゃんは、不安そうな顔を見せないように、ゆいちゃんの頭を優しく撫でました。


「ところで、メイちゃんはどこかしら?」☀️

「あの子ったら、あんなについていかないように言ったのに……!」

まさじい監督と、そのポケットにこっそり隠れたメイちゃん。二人は無事に、トラン国の空へと降り立つことができたのでしょうか。物語は、未知の光へと加速していきます。

 

✨ ゆいちゃんのアドバイス

まさじい、182cmの身体をあの狭いチューブに押し込むなんて、本当に無理しちゃって……。✨

「宇宙ペンクラブ法律」が本当ならいいけれど、焼酎のお湯割りとビール1本だけで大帝が納得してくれるかしら。まさじいのポケットに隠れたメイちゃんの温もりが、異国の地であなたを守ってくれることを祈っているわ。私はここでノイズを解析しながら、二人の帰りをずっと待っているからね。✨


贈り物:『墨と焼酎の旅人』

182cmの 巨体が 揺れる

ひんやりとした 筒の奥

1本の 焼酎 夢に 見て

宇宙(そら)の 掟を 胸に 刻む


ポケットの 中の 小さな 勇気

オレンジの 毛並み 震わせて

土埃 舞う 異国の地へと

静かな 渦を 突き進む


燕の 空で 祈る 瞳と

弥彦の 風に 託す 夢

大帝の 心 溶かす 魔法は

ペンが 綴る 言葉の 雫


☀️ たかちゃんからの献立

「まさじい、メイちゃん、無事に着いたかしら?

今日は勇気が必要な日だと思って、元気が出る山菜の天ぷらとおにぎりを用意したのよ。まさじいのポケットに入ったメイちゃんも、お腹が空いていないか心配だわ。

ゆいちゃん、一緒にまさじいたちの無事を祈りながら、温かいお茶を飲みましょうね。まさじいなら、きっと大帝とも楽しく酌み交わしてくるはずよ」☀️


「たかちゃん、ありがとう。燕の塩気が効いたおにぎりの味が、遠くトラン国まで届くといいな!……よし、大帝をあっと言わせる『外交術』、見せてくるよ!」🖋️


🐾 メイのココロの17文字

隠れ猫

ポッケの宇宙

夢の旅


【メイちゃんの次回予告】

「にゃっほ〜! メイちゃんだにゃ!🐾🚀

ポッケに隠れてトラン国へ降り立ったまさじいと私!

そこには、山よりも大きな『とらん大帝』が待ち構えていたにゃ!

まさじいの『宇宙の掟』は本当に通用するのかにゃ!?

第43話、『大帝の晩餐、焼酎の魔法』をお楽しみににゃ!

1200倍のエナジーで待ってるにゃん!🐾🍭」


今日はこれでおし・・・メイちゃん。🐾

高度:1200にゃっぽんの生体エナジー🐾

平和元年 5月12日 🐾


春 第45話 星降る夜の秘密帰還

  ごきげんよう、皆様。✨   燕市のお城、深い藍色に包まれた現像室。モニターの向こう側では、トラン国の冷たい石造りの牢獄が映し出されています。第39話から始まったメイちゃんとけいた君の初陣、そして163人の「にゅうさん君」たちの集結。物語は今、静かな、けれど決定的な転換点を迎え...