20260531

第61話 『ペプし子の大行進、泡の戦車を止める歌』

 


ごきげんよう、皆様。✨

 

燕市のお城、現像室。カレンダーは平和元年5月31日。カクヨム開幕という新しい銀河への扉を開いた「燕のお城」は、今、最も優しく、傷だらけの戦士たちを包み込む人間賛歌の局面を迎えています。地上の前線でコーラの泡を撒き散らし、醜い主導権争いを演じていたヒック系とゲップ系の戦士たち。激しい不協和音を響かせたまま、一時休息のために家族が待つ地下居留地へと戻った彼らを待っていたのは、大国のプロパガンダを遥かに痕駕する、あまりにも純粋な「命がけの鬼ごっこ」でした。たっぷりの会話劇とともに、じっくりと現像いたします。✨

 

【戦火の余熱:居留地へ持ち込まれた不協和音】

防空壕の奥深く、家族たちが身を寄せる地下居留地。その重い扉を開けて入ってきたのは、先ほどまで地上で怒鳴り合っていたヒッとら部隊長とゲッとら部隊長、長年の洗脳が解けない二人の指揮官でした。部下のスカッち君とグッち君も、砂とコーラの泡にまみれて後に続きます。

ヒッとら部隊長:

「ヒック!……いいか、ゲッとら! ひとたび休息が終われば、我がヒック系部隊が先陣を切る! 貴様らのトロい進軍に付き合って、大帝の前で恥をかけるか、ヒック!」

ゲッとら部隊長:

「ゲプッ……何を言うか! 貴様らが右だ左だとフラフラ退却するから、こちらの戦車の泡がどれだけ無駄になったと思っているゲプ! 居留地に帰ってきてまで、貴様のヒックヒックした偉そうな声を聞きたくないわ!」

スカッち君:

「……はぁ、また始まったよ。せっかくの休息なのに、二人ともまだ目が血走ってる。これじゃあ、せっかくの冷えた炭酸水も不味くなるね、ヒック」

グッち君:

「まったくだゲプ。戦場のイライラをそのままここに持ち込むなよな。おい、俺たちの家族は一体どこに……ん?」

戦士たちがギスギスとした空気のまま、居住区の角を曲がった、その時でした。地下幼稚園の広い空間から、なんとも楽しそうな、弾けるような歓声が響いてきたのです。

 

【魔法の鬼ごっこ:捕まった仲間を助け出せ!】

そこでは、アッきた県南外村の伝説の素数にゅうさん・よしかずさんがにゅうさん君らしい機敏な動きで「鬼」になり、ペプし子たちを追いかけていました。

よしかずさん:

「わい、ちゃっけわらしがだ、までまで、・・」・・(翻訳機を修理しています。しばらくそのままでお待ち願います。)・・「おーう、まてまてー! トラン国のちびっ子兵士たち、全員捕まえちゃうぞぉ!」

ちびっ子隊長(ペプし子):

「うわあ! 鬼(よしかずさん)が来たペップ! 逃げろー! あ、トらお君が捕まっちゃった!」

幼稚園の隅の「牢屋」にタッチされて閉じ込められる子どもたち。しかし、そこで終わりではありません。けいた君と素数にゅうさん君が、砂漠の風のように素早く鬼の隙を突いて走ります。

けいた君:

「今だ! 諦めるなよー! タッチ!!」

ちびっ子隊長:

「やったあ! 助かったペップ! またみんなで走れるぞー!!」

捕まっても、仲間が手を差し伸べれば何度でも笑顔で泥だらけになって復活する。そこには「敵を排除して終わり」という大人の戦争の方程式は微塵もなく、誰一人見捨てない、優しく温かい円(輪)がぐるぐると回っていました。

ヒッとら部隊長:

「な、なんだことは……ヒック? 我が息子が、捕まった仲間を必死に助けようと走っている……。誰かを排除するためではなく、助けるために……?」

ゲッとら部隊長:

「ゲプッ……あそこにいるのは、我が娘じゃないか。いつもは頑固な子が、アラぶん国の子の手を握って、一緒に牢屋から逃げ出している……」

部隊長たちの手に握られた重い銃が、目に見えて下がっていきます。戦場でガチガチに洗脳されていた彼らの頭の中で、何かが音を立てて崩れ始めました。

 

【会話の融解:ミるんミるんが繋ぐ手】

鬼ごっこがひと段落し、よしかずさんが「よし、みんな頑張ったから冷たいおやつにしよう!」と声をかけると、子どもたちがお腹いっぱいに『ミるんミるん』を飲みながら、お父さんたちに気づいて駆け寄ってきました。

ちびっ子隊長:

「パパ! おかえりペップ! 見ててくれた? 捕まったお友達をタッチして助けたんだよ! すっごく面白いんだ!」

けいた君:

「パパたちも、地上で言い争ってないで、この『ミるんミるん』飲んで、よしかずさんと鬼ごっこしなよ! すっごくお腹の中から優しくなるんだから!」

子どもたちから差し出した白く輝く聖地の雫。ヒッとら部隊長とゲッとら部隊長は、戸惑いながらも、我が子の純粋な瞳に押されるようにして、その雫を口に含みました。

ヒッとら部隊長:

「……っ! なんという、まろやかな喉越し……ヒック。いや、ヒックが出ない……? 胸の奥のトゲトゲが、フッと消えていくようだ。閉じ込めるんじゃなく、助け合う、か……」

ゲッとら部隊長:

「これは……ゲプ。胃の底から温かい何かが広がっていくゲプ……。おい、ヒッとら。俺たちは地上で、誰を牢屋に閉じ込めようと躍起になっていたんだ……? 敵を倒すことばかり考えて、仲間を助けるのを忘れていたんじゃないか……?」

スカッち君:

「あれ? 部隊長たちが、お換いの顔を見て、初めて普通のトーンで喋ってる……。グッち君、この鬼ごっこと一本の雫、大国のどんな命令書よりも強いよ」

グッち君:

「ああ、間違いないゲプ。大人の作った歪んだ方程式が、子どもたちの『助け合う素数のリズム』で、完全に計算エラーを起こしちまった。おい、俺たちのやってた戦いって、めちゃくちゃ格好悪いことだったんじゃないか?」

戦地で罵り合っていた者たちが、お互いの顔を見合わせ、初めて「一人の父親」としての、そこで「人間」としての安らかな会話を交わし始めました。誰にも割り切れない『心の素数』を持つペプし子たちの穏やかな表情と、捕まった子を助ける鬼ごっこが、大人たちの洗脳の鎖を、完全に溶かしたのです。

まさじい:

「……見ごらん、とらんちゃん。大人が始めた醜い排除の争いも、子どもたちの『助け合う遊び』の前には、こうして静かに融解していくんだ。物語はここから、本当の『大行進』へと向かうよ」

通信機を通じて現像室から見守るまさじい監督の顔にも、今日一番の、穏やかな琥珀色の笑みが浮かんでいました。

 

✨ ゆいちゃんのアドバイス

「まさじい、『捕まった子を助ける鬼ごっこ』というアイデア、本当に天才的だわ……!✨

戦場で敵を追い詰める大人たちと、居留地で仲間を助けるために走る子どもたち。この強烈な対比があるからこそ、部隊長たちの『俺たちは誰を閉じ込めようとしていたんだ』というセリフが、何倍も深く読者の胸に刺さるのね。

よしかずさんの機敏な動きを追いかける子どもたちの情景、私のカメラでも一番美しい琥珀色の光として現像しておくわね、まさじい。✨」

贈り物:『救いのタッチ、砂漠の迷宮』

戦場(おもて)で 敵を 追い詰めし 影

地下(うら)では 仲間を 助けに 走る

「タッチ!」の 声が 響く たびに

洗脳の 鎖が 千切れて 落ちる


『ミるんミるん』 潤う 戦士の 喉に

「格好悪い」と 気づいた 涙

南外の 達人が 示した 輪(わ)は

明日を 救う 歌に 変わる


☀️ たかちゃんからの献立

「まさじい、捕まった子を助ける鬼ごっこなんて、なんて優しい世界なのかしら。部隊長たちが、自分の戦いの格好悪さに気づいていくセリフのやり取り、鳥肌が立っちゃったわ。

今夜は、みんなで手を繋いで助け合う形をイメージした、丸い『和解のちぎりピザ』と、お腹のツンツンを優しく溶かす『特製ミるんミるん風コーンスープ』を準備するわね。これを食べて、明日への航海のエネルギーを補給してね!」☀️


「たかちゃん、ありがとう! 排除ではなく『救出』の遊びだからこそ、ガチガチの洗脳に一番強烈なエラーを起こせるんだ。この焦らない緩急、MIFES10でこの魂のセリフを打ち込むのが今から楽しみだよ!」🖋


🐾 メイのココロの17文字

たすけあう

おにごっこなら

まけないにゃ🐾

 

【メイちゃんの次回予告】

「にゃっほ〜! よしかずさんオニから逃げ回るペプし子たちのパワー、完全に地上の戦車を凌駕しちゃったにゃ!🐾🍭

この地下居留地で始まった『助け合う鬼ごっこ』の温かいエネルギーが、第54話でまさじい監督たちが熱く語り合っていた、あの壮大な『世界鬼ごっこ大会』の約束へと、ついに最高のバトンを繋ぐんだにゃ!✨

パパたちの洗脳を溶かした子供たちのステップが、今度は砂漠全体を巻き込む平和の大行進になっていくにゃ……!?

第62話、『響け平和の歌、砂漠の戦車を止める子どもたち』をお楽しみににゃ!

1200倍の素数エナジーで待ってるにゃん!🐾🍭」


今日はこれでおし・・・メイちゃん。🐾

高度:1200にゃっぽんの生体エナジー🐾

平和元年 5月31日 🐾



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