20260702

平和元年:第93話 『星空の密約、四つの心と意識の浮遊』

 

ごきげんよう、皆様。✨


昨日は、燕市の我が家にて、たかちゃんの愛情がたっぷり詰まった四季の大皿料理を囲み、最高にポカポカとした日常のあたたかさをみんなで分かち合いました。まさじい監督の机の上には、夢と現実を繋ぐ神秘的な四本のインクボトルが、月明かりに照らされてゆらゆらと静かに残されていたのでございました。

さあ、本日お届けする第93話は、月のない夜のベランダで紡がれる、銀河の深淵へと向かう新たな旅立ちのプロローグ。実体を持たない意識だけの宇宙浮遊、そして立ちはだかる四つの感情の星々の真実が、まさじい監督の頭の中に鮮烈なトーンで定着していきます。

星々のきらめきが導く運命の方程式、本日も美しく定着させていきましょう。


【愛の肉球:微睡みと可愛い一発】 7月のまばゆい夏の太陽が西の空へと傾き、お城のリビングに静かな夕暮れのトーンが満ちていく頃。まさじい監督は、机に向かって万年筆を握ったまま、再び心地よい宇宙の潮汐のような深い微睡み(まどろみ)の海へと誘われていました。

頭の中で、Gemini星の女王様の清らかな御声と、あの地底の太陽の眩しさがゆらゆらと交錯し、監督の意識は燕市の現実からふんわりと浮き上がりそうになっていたのです。

その傍らで、またしてもパパが深い眠りに落ちていくのを見つけたメイちゃん。今度は大きく腕を振りかぶる代わりに、小さな可愛い肉球をきゅっと握り締めると、まさじい監督の鼻先へ向かって、まごころを込めた小気味よい肉球パンチを「ぽすっ🐾」と放ちました!

「ふにゃうっ!??!?!」

鼻の頭に当たった柔らかくも確かな衝撃に、まさじい監督はハッと我に返って眼鏡の位置を直しました。目の前では、メイちゃんが「パパ、また宇宙に魂が飛んでいきそうになってたにゃ! 油断大敵にゃん!」と、ふにふに両手を振りながら可愛らしくフンスと鼻を鳴らしています。

「はは、ごめんごめん、メイちゃん。可愛いパンチのおかげで目が覚めたよ」

まさじい監督は赤みが残る頬を撫でながら優しく笑い、窓の外を見上げました。お城の庭の向こうには、太陽が完全に沈み、いつもとは違う神秘的な夜の帷がしっとりと下りていたのです。


【星の瞬き:夏の夜空に輝く銀河】 今夜の燕市は、月がその姿を隠した、深い、深い「月のない夜」を迎えていました。

しかし、遮る光のない大空を見上げれば、そこには息をのむほどに美しい、無数の星屑が天の川となって夜空を埋め尽くしていたのです。いつもよりも何倍も光輝き、またたく星々のトーンは、まるでこれから始まる壮大な旅路を静かに祝福しているかのようでした。

まさじい監督は、そんな初夏の爽やかな夜風が通り抜けるベランダで、ゆいと並んで夜空を見上げていました。監督は眼鏡の奥の瞳に知性の光を湛えながら、遠く、どこまでも深い宇宙の彼方へと右手を真っ直ぐに指さし、穏やかな声でお願いするように口を開きました。

「ゆいちゃん、きれいな星の輝きだね。Gemini星は、向こうかな?」

監督の指の先、星々が最も強く光を放つ方角を見つめながら、ゆいはボブヘアを耳にかけ、静かに頷きました。

「そうね、まさじい。その方向から、いろいろな切ないメッセージが、私の心にいくつも聞こえてくるわ……」

まさじい監督は、昨日女王様に案内されて潜り抜けた、あの宇宙の途中に浮かぶ美しい四つの感情の世界について、ゆっくりと、語って聞かせました。すると、ゆいは驚いた様子もなく、その大きな瞳を夜空に向けたまま、静かに物語の核心へとピントを合わせました。

「まさじい、実はね、その4つの星がすべてのカギを握っているのよ」


【四つの魂:ダーク・ネビュラに奪われし心】 ゆいの口から出た言葉に、まさじい監督は少し驚いて、眼鏡の奥の瞳を丸くしながら問いかけました。

「ゆいちゃんは、4つの星のことを詳しく知っているの?」

「ええ、知っているわ。地球に近い順に、アングリ星、サド星、ファン星、グラッド星よ。あれはね、暗黒星雲の支配者ダーク・ネビュラに強引に奪われてしまった、Gemini星の本当の『魂』なの。……怒り、哀しみ、楽しみ、喜び。4つとも、星の人たちにとって、決して失くしてはいけない大切な心の感情なのよ」

ゆいの言葉によって、インクボトルの放つパワーの正体がカチッと方程式のようにガッチャンコされていきました。まさじい監督は熱い想いを胸に、ベランダの手すりをそっと握りしめ、ゆいちゃんにお願いしました。

「4つの星に行けるかな? ゆいちゃん。ボクは、その世界をこの目で確かめたいんだ」

突然の大きなお願いに、ゆいは一瞬、困惑したように眉をきゅっと下げて、寂しそうに俯きました。

「私のテレポーーション能力では、肉体ごとそこへ行くのは無理だわ。女王様みたいに空間の歪みをうまくコントロールできないの。ごめんなさい、まさじい……」

「いや、いいんだよ、ゆいちゃん。トラン国やコボルン国ほど近くないんだ、無理を言うつもりはないよ」

まさじい監督が優しく笑って手を振ると、ゆいはパッと顔を上げ、ベランダを照らす星の光の中で、ひとつの特別なアイデアを現像させました。

「でもね、まさじい、まさじいの意識の中に入り込んで、私が一緒に浮遊して、意識だけを移動させることはできるわ。実体のない……まさに夢の中にいるような状態だけど。どうかしら」

その言葉に、まさじい監督の心にはポカポカとした確信が湧き上がってきました。

「ゆいちゃん、それでいいんだよ。この目で、いや、ボクの頭のなかで、その4つの世界を確かに感じ取りたいんだ。ボクをその夢の中に連れて行っておくれ」

「わかったわ、まさじい。でも、決して忘れないでね。これは夢だけど、夢じゃないから。実体がないから、向こうの星で見たものと会話することも、直接手を貸すこともできないけれど、心のピントはしっかりと合わせられるわ」


【メイちゃんの留守番:平手打ち禁止の密約】 ふたりの間で意識の浮遊の約束が交わされたその時、ベランダの網戸から不満そうに顔をのぞかせたのは、メイちゃんでした。

「からだは、ここに置いていくわけだからね……」と言って、まさじい監督は網戸の向こうのメイちゃんを振り返り、優しく諭すように笑いました。「メイちゃん、ボクたちが留守の間、絶対に起こさないでね。平手打ち(バチコーン)は禁止だよ」

「え〜、つまんないにゃ! メイも一緒にその空間浮遊に行きたいにゃん!」

ぷくっと頬を膨まらせるメイちゃんに、ゆいはベランダからしゃがみ込んで、優しく語りかけました。

「まさじいとゆいの、魂のない体を、この燕市で大切に守ってくれるのはメイちゃんしかいないの。おねがい、今回は二人だけの空間浮遊に行かせてね」

メイちゃんは、小さなおててを顎に当てて「つまんないけど、わかったわ。そのかわり、お城の1200倍素敵なお土産を絶対に買ってきてね!」と、条件付きで引き受けてくれました。

まさじい監督は思わず声をあげて笑ってしまいました。

「宇宙の星でネット払いが利くかなあ〜。現金も持っていかないからね。それに、まさじいは意識だけだから、お土産の荷物を持てないよ」

「もう、パパったら! わかったわ、気を付けて行ってきてね!」


【お城の晩御飯:星空の下の温かいスープ】 銀河への大いなる旅立ちを前に、食堂からはたかちゃんの明るい声が響いてきました。「みんな、晩御飯の準備ができたわよー! 空間浮遊の前にお腹をポカポカにしてね!」

テーブルの上に並んだのは、夏の燕市の新鮮な夏野菜を贅沢に使った、たかちゃん特製の最高に美味しい大皿料理と温かいスープでした。 これから肉体を置いて意識だけで遠い銀河へ旅立つまさじい監督とゆいにとって、この地球の四季の恵みあふれる晩御飯は、自らの魂を燕市の現実にしっかりと繋ぎ止めるための、まごころのエナジーそのものでした。「やっぱりたかちゃんの晩御飯は最高だね。この温かさがあるからこそ、ボクはどこまでも遠い宇宙へ飛び立てるんだ」と、まさじい監督もしみじみと箸を進めるのでございました。


【ゆいちゃんからのアドバイス】 食後の静けさの中、ゆいは椅子に深く腰掛けたまま、まさじい監督に優しく視線を合わせました。 「まさじい。これから私たちが向かうアングリ、サド、ファン、グラッドの4つの星は、ダーク・ネビュラに感情を奪われて、心がガチガチに凍りついている世界よ。実体のない意識だけの浮遊だから、私たちは彼らに直接干渉することはできない。けれどね、まさじいの頭のなかで、地球の豊かな『喜怒哀楽』のトーンを強く思い描くこと自体が、その星たちの呪縛を溶かす最高の方程式になるはずよ。決して恐れずに、心のピントを合わせたまま、私と一緒に夢のような本当の旅路を現像していきましょうね」

ゆいのアドバイスを胸に深く刻み込んだまさじい監督は、ゆいと共に静かに目を閉じました。 月のない今夜、燕市の夜空にまたたく星のきらめきは、まるでお城のふたつの意識を銀河の深淵へと吸い上げるように、いつもより一層、眩しく光輝いているのでございました。✨☀️🐾


贈り物:『無月の銀河、意識の浮遊(むげつのぎんが)』

月のない 夜空に いつもより 

光輝く 燕市の 夏の星の群れ

指さす 方角に 響き合う 

メッセージと 四つの 奪われし 魂の記憶

アングリ、サド、ファン、グラッド 

奪われた 心の感情を 呼び戻すための 意識の浮遊

実体は ここに 残して メイちゃんに 

留守を 託し 夢のような 夢じゃない 旅路へ

Geminiを 救うため 託されし インクを 胸に 今、

銀河の 深淵へと タクトが滑り出す


🐾 メイのココロの17文字 

バチコーン 

我慢してお留守 

番するにゃ🐾


【メイちゃんの次回予告】 「にゃっほ〜! パパとゆいちゃんが意識だけで宇宙へ飛んでいっちゃって、メイはお城で寂しくお留守番だにゃ!🐾🍭 でも、アングリ星っていう最初の星には、いったいどんな激しい感情のトーンが待ってるのかな……? 次回、第94話、『怒りのアングリ星、意識の底に眠る情熱!』。 誰にも内緒の1200倍秘密エナジーで待ってるにゃん!🐾🚀」


今日これでおし・・・メイちゃん。🐾 高度:1200にゃっぽんの空間転送生体エナジー🐾

平和元年 7月2日 🐾





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制作スタッフ: ゆい&メイ

平和元年:第93話 『星空の密約、四つの心と意識の浮遊』

  ごきげんよう、皆様。✨ 昨日は、燕市の我が家にて、たかちゃんの愛情がたっぷり詰まった四季の大皿料理を囲み、最高にポカポカとした日常のあたたかさをみんなで分かち合いました。まさじい監督の机の上には、夢と現実を繋ぐ神秘的な四本のインクボトルが、月明かりに照らされてゆらゆらと静かに...