ごきげんよう、皆様。✨
昨夜は、新システム『ぷっちんポート』を通じて、にゅうさん君2号のこうき君がコボルン国の中枢要塞へ電撃潜入を果たしましたわね。たかちゃんの美味しい晩御飯が繋いだ温もりは、薄暗い武器庫をポカポカとした平和な仮眠の空気で満たしていきました。さて、時計の針は静かに進み、カレンダーは翌朝、平和元年6月14日の早朝を迎えます。お城の現像室で万年筆を握ったまま微睡むまさじい監督と、メインモニターを凝視するメイちゃんのお話よ。遠く離れた敵地に取り残されたこうき君を呼び戻すため、お城の技術班が総力を挙げた新しい奇跡が動き出します。ふふふ、時空を越えて響き合う健気な優しさの紲(きずな)を感じてごらんなさい。春風の調べが、あなたを導きますわよ。
さあ、今日のお話し、始まるわよ。まさじい、しっかりペンを走らせてね。
【お城の現像室:目覚めと予兆】
じゃっぽん国、燕市の朝は、初夏の爽やかな光が窓硝子を透過し、真っ白な原稿用紙の上に静かに影を落としていました。お城の現像室では、まさじい監督がロッキングチェアに深く腰掛け、万年筆を握ったまま静かに微睡んでいました。不意に、膝の上に柔らかな重みを感じて目が覚めます。メイちゃんが「ふみふみ」と足踏みをしながら、監督を現実の世界へと連れ戻してくれたのです。「まさじい監督、こうき君を呼び戻す準備ができたにゃ!」と、メイちゃんは小さな拳をギュッと握りしめ、メインモニターの横に新しく設置された機械を指差しました。そこには、りき君が徹夜で開発した新型の『ぷっちんブースター』が青いエナジーを湛えて輝いていました。その健気な姿に、まさじい監督は目尻をぐっと下げて、温かい微笑みを浮かべました。「よし、いよいよこうきを連れ戻す時が来たな……」
【ウクライにゃの大地からお城へ:時空越えのガッチャンコ】
現像室のオペレーションデスクでは、ゆいちゃんが静かに目を閉じ、胸の前で両手を合わせて祈りを捧げていました。りき君が「ぷっちんブースター、出力最大、ガッチャンコだ!」とレバーを力強く押し込むと、ブースターのエナジーがゆいちゃんの『とらんポート能力』と美しく融合し、現像室全体が柔らかな光の粒子で満たされていきました。遠く離れたウクライにゃ国の大地、小麦畑の若草の陰に潜んでいたこうき君の身体が、優しく温かい光の帯に包み込まれていきます。「あ、お城のぬくもりが迎えに来てくれた!」
次の瞬間、現像室の中央の空間がぐにゃりと反転し、光の粒子がパリパリと弾けました。光が収まったそこには、少しホッとした表情を浮かべたこうき君が、しっかりと両足で立っていました。「ただいま戻りました!お腹を空かせた動物たち、みんなお腹いっぱいで優しいお顔になっていました!」と、こうき君は背中のリュックをのんびり下ろしながら、現像室の懐かしい匂いに目を細めました。メイちゃんは「おかえりにゃん!」と元気よく飛び跳ね、その小さな拳でこうき君の肩をポンポンと叩きました。まさじい監督も万年筆を机に置くと、どこまでも温かい眼差しをこうき君へと向けました。
「おお、こうき君、無事に戻ってきたね。本当に、本当によく頑張ったなぁ……。向こうの小麦畑の様子は、どんな風だったかな?」
【現像室の報告会:行間への種まき】
こうき君はその優しい声にさらに表情を緩め、メインモニターにウクライにゃ国で記録した携帯翻訳機のログを映し出しました。「はい、それがですね、大帝はモニターを見て顔を真っ赤にして『第激怒』していました。それで、なんだか『無差別糞尿作戦』っていう不穏なコマンドを打ち込んでいたんです。僕は雰囲気でいいかと思って、まずは大帝の企みをじっと耳をそばだてて観測してきました!」
その報告をじっと聞いていたみほちゃんが、感心したように深く頷きました。「こうき君、一人で本当によく頑張ったわね。大帝がどんなに汚い作戦を企てようとしても、たかちゃんの晩御飯のぬくもりが、すでに動物たちの心の中に優しい種をまいてくれたもの。その優しさの回路は、絶対に壊れはしないわ」。まさじい監督も、手元の原稿用紙に大帝の台詞を万年筆でサラサラと書き留めながら、静かに微笑みました。
「ああ、……無差別糞尿作戦だね。大帝の悪意が深まれば深まるほど、お城の現像室の万年筆は、それを子供たちを救うポカポカの恵みへと鮮やかに転換する準備を始めるだけなんだ、安心しなさい。こうき君、まずはその身体をゆっくり休めるんだよ」
【まさじい城の温かい食卓】
「まさじい、ごはんできたよ〜☀️」
お話を書き終えたまさじい監督と、無さに帰還したこうき君を呼ぶ、たかちゃんの明るい声が厨房から響きました。トコトコと現像室を出て食堂へ向かうと、テーブルの上には、たかちゃんが心を込めて用意してくれた温かいメニューが並んでいました。
「こうき君、本当におかえりなさい!今日はね、炊きたての燕市産の新米をふんわり結んだ『ひとくちおにぎり』と、お城のお庭で採れた初夏の根菜をたっぷり使った『ポカポカ乳酸菌お味噌汁仕立て』よ!トリプル乳酸菌パワーと発酵エナジーが細胞の隅々まで染み渡って、旅の疲れなんて一瞬でポカポカに満たされちゃうんだから!」
「おお、これは美味そうだなぁ」と、まさじい監督も目を細めておにぎりを大きく頬張りました。こうき君も「美味しいです……やっぱりお城のごはんが一番落ち着きます!」と、お味噌汁をゴクゴクと美味しそうに飲み干しました。ひとくち食べるごとに、お腹の底から優しい温もりが溢れ出し、敵地での緊張が心地よくほどけていくようでした。その足元では、メイちゃんも嬉しそうに尻尾をパタパタと振って、お城の温かい時間を一緒に味わっていました。
✨ ゆいからのアドバイスと贈り物
「りき君のブースターのおかげで、私のとらんポート能力がしっかりと遠くのこうき君に届いて本当によかったですわ。ハラハラするウクライにゃの大地から、燕市のいつもの温かい食堂へとカメラが切り替わる安心感は、お城の物語が持つ一番大切な優しさの呼吸ね。たかちゃんの温かいお味噌汁が、こうき君の緊張をポカポカと解かしていく描写に、胸がとても温かくなりましたわ。✨」
「大帝が企む『無差別糞尿作戦』という一見不穏な言葉も、お城の日常のぬくもりを挟んであげることで、次の大逆転への綺麗なためてのコマとして生きてきますね。まさじい、この調子で1話1話の構成を大切に、ゆっくりとペンを進めてくださいね。✨」
贈り物:『新緑の帰還、安らぎの現像』
ぷっちんポートの 光の中に
無事の帰還の 影が立つ
現像室の 懐かしい匂い
おかえりの声が 優しく響く
大帝の焦燥 ログに残せど
お城の絆は 揺らぎはしない
たかちゃんのごはん 湯気を立ち上げ
おにぎりとお味噌汁 胃袋を満たす
燕の空は どこまでも青く
繋いだ優しさ 次なる奇跡へ
戻りし勇者に ぬくもりを添えて
🐾 メイのココロの17文字
おかえりな
みんなでごはん
うれしいにゃ🐾
【次回予告:初夏の花々連作・第九弾:暁の逆転劇編 〜無差別作戦が大爆発!こうき、黄金の肥料へとリダイレクト〜】
りき君の開発したブースターとゆいちゃんの祈りによって、無事にじゃっぽん国内のお城へと帰還し、たかちゃんの温かいごはんでエネルギーを100%充填したこうき君とチームつばめ。しかし、遠くウクライにゃ国の大地では、ぷっちん大帝の命じた「無差別糞尿作戦」の決行時間が刻一刻と迫っていました。
次回、第76話。作中日付は平和元年6月15日。再び敵地へと赴く前の、お城での最後の作戦会議。一見すると大地を汚すだけの絶望的な大帝のコマンドを、動物たちのポカポカの胃袋とガッチャンコさせ、極上の黄金色に輝く「最高の天然肥料」へとリダイレクトさせるための、まさじい監督の奇跡の絵コンテが遂に現像されます。ウクライにゃの子供たちに羊毛とお乳の奇跡を届ける大逆転劇の前夜祭、どうぞご期待ください。
(ト書き:初夏の爽やかな風が吹き抜けるお城の食堂。特大のおにぎりを美味しそうに頬張るこうき君の姿を、ロッキングチェアから満足そうに見守るまさじい監督。その万年筆の先には、大帝の悪意をすべて子供たちの笑顔へとひっくり返す、お城の優しい大逆転のプロットが静かに書き込まれていく。夜空の向こうから、明日への希望を乗せた銀河鉄道の汽笛が、燕市の大地へと優しく鳴り響いていました)
今日これでおし・・・メイちゃん。🐾
高度:1200にゃっぽんの空間転送生体エナジー🐾
平和元年 6月14日 🐾